金融知識の向上を主導的に目指すことを目標にVIAは積極的にセミナーやイベントを通じてコミュニケーションを取るべきと考えます。

金融の機能として現在と将来をつなぐ働きがあり、金融教育にも将来を意識した題材を含んでいます。
その意味で金融教育を重視する意義は大きいと捉えます。

金融という言葉は、その独特の響きをもっているがゆえに、学習題材として敬遠されてしまう嫌いがあります。
内容が極めて専門的であり、資産の増減について思考を巡らすのは学びとして健全か、などが代表的な意見です。

しかし金融教育は、金や金融の様々な働きを理解し、それを通じて自らが社会について深く思慮し、己の生き方や価値観を磨きながら、より豊かな生活やよりよい社会づくりに向けて、主体的に行動できる態度を養う教育です。

近年、金融教育に対する関心が高まる中、その背景には、急激に進む生活環境の変化や経済社会環境の変化が大きく影響しています。
グローバル化やIT化の進展に加え、金融をはじめとする多くの分野で規制緩和が進められている中で、新たな成長の道を提供する一方、他方では個々人や企業間の競争が一段と厳しくなることを示唆しています。

自由度や選択肢が広がる一方で、生活、財産、人生経路等に関する不確実性も高まり、これまで以上に、個々人がリスクを認識し、判断に必要な情報を収集することで、自己の責任で的確に意思決定していくことが求められます。